合気道の呼吸は、足でする!?
深呼吸
合気道の準備体操に、深呼吸があります。
仰向けに寝た状態でゆっくりと呼吸をします。
合気道の深呼吸の面白いところは、呼吸のイメージのしかたです。
足の親指から息を吸う
なんのこっちゃ??ですよね(笑)
合気道の準備体操では、次のように深呼吸をします。
・足の親指のつけねから息を吸って
・丹田(お臍の下辺り)を通して
・反対の足のかかとから息を吐く
うーん、怪しい(苦笑)
あくまでもそういうイメージで呼吸をする、ということです。実際には、鼻から息を吸って口から吐きます。
最初の頃は正直、まったくイメージすることができず、こんな感じでいいのかなぁ、とやや不安を持ちながらやっていました。
でも続けるうちになんとなくコツのようなものがつかめてくるし、自然体でできている感覚を感じてきます。
すると、普通に深呼吸したときよりも断然、深く腹式呼吸ができるようになりますし、全身に呼吸が行き渡っていくのがわかります。
さらに慣れてくると、ほんとうに足裏で呼吸をしている実感さえ出てきます。
「だいきちさん、ついに怪しい世界にどっぷり浸かってきましたね」
って、そんなあなたの声が聞こえてきそうです(笑)
いえいえ、そんな怪しいことではありません。
実は足裏呼吸法、というものは合気道に限らずに古くから行われていたのです。
健康法としてや武道の奥義を極めるために、経験則として絶大な効果を発揮していたからこそ、今でも続いている呼吸法の一つなのでしょう。
(そういえば、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で、竜馬が気持ちを落ち着かせるために足の裏で呼吸をする、という場面もありましたね)
それが合気道にも有効と考えられて、準備体操の中に取り入れているのです。
ではでは、また。
だいきち