合気道の日々、それは東日本大震災とともに始まった
見学、即入門
合気道の入門を検討している人は稽古の見学ができるというので、見学に行きました。
もう最初から合気道をやるつもりで行ったので見学後、その場ですぐに入門手続きや道着等の発注を済ませました。
今すぐにでも合気道をやってみたい衝動に駆られながらも、道着の納期などの関係もあり、2週間後から稽古を開始することとなりました。
波乱の幕開け
ワクワクドキドキしながら稽古開始を待ちわびていました。
しかし、
入会手続きをした6日後にそれは起きました。
3・11東日本大震災
東京都内で仕事をしていた私は帰宅難民となり、会社で一晩を明かしました。
翌日からは休み返上です。
全国から材料を毎日調達していたため、このときの物流網の寸断、ガソリン不足、材料メーカーの被災などにより、まさに混乱の極みでした。
寝食を忘れて仕事をして、心身ともにくたくた。あんなに楽しみに待ちわびていた合気道のことですら、直前まですっかりと忘れていました。
合気道初日
そして、ついに合気道の稽古初日を迎えたのですが、行ってもいいものか悩みました。
その理由は2つ。
1つは、こんな大震災の最中に運動なんかしている場合なのか、という気持ちがあったこと。
2つ目は、計画停電が混乱していてその日に稽古が本当にあるのかがはっきりとしなかったこと。
しかしながら、激務ですでに心身ともにすり減らしていましたし、リフレッシュしないと体が持たないような状態でしたので、思いきって稽古に行くこととしました。
その日は計画停電があり、稽古時間が不規則となっていたせいで、通常通りの稽古ではありませんでした。やったことといえば、準備体操と受け身くらいのものでした(苦笑)
それでも初めて道着を着たときの、あの初々しい気持ちは忘れることはできません。
あれから約6年半が経ち、被災地では今も少しずつ復興に向けて歩んでいますし、私も一歩ずつ進んで合気道初段になりました。
復興とともに歩む
稽古の時には、いつもそういう気持ちでいます。
一歩一歩、焦らずに。
倦(う)まず、弛(たゆ)まず、です。
ではでは、また。
だいきち