合気道、力を生み出すもの?
自分の重み
合気道は力を抜いて技をかけると前回お話ししましたが、ではどうやったら相手を倒すだけの力が生み出されるのでしょう?
まずは、自分の重みを利用します。
身体の重さは人それぞれ、40kgの人もいれば、80kgの人もいますが、60kg程度の男性をイメージしてみましょう✨
合気道の技をかけるには、まず相手の体勢を崩しますが、その相手が崩れた瞬間に60kgもの重さがいきなり相手の腕などに乗っかったとしたらどうでしょう、相手はその重さを支えることができず、倒れてしまいます。
では、自分の重みを一気にかける方法は?
それは、膝の使い方、です。
背骨を立てた状態のまま、膝をゆるめて、ストン!っと体重をのせます。
これで相手を倒すに十分な力が生み出されます。
初めの頃は、膝をゆるめるとき、前屈みの姿勢になってしまうので、うまく体重をのせることが難しかったです。
回転する力
さらに、力を生み出す方法としては、回転があります。
人の身体には背骨が通っていますので、姿勢よく背骨を軸に回転できれば、強い遠心力が生まれてきます。
自分が円の中心にいて回転速度が上がれば、相手は円周を引きずり回されるように体勢が崩れ、倒れてしまいます。
なので、この回転も先程の体重を利用するときと同様、「よい姿勢」で行うことが重要なんです。
このように、体力的な力とは関係なく、姿勢よく身体を動かすことで、相手を倒すだけの力を生み出すことができるのです。
ではでは、また。
だいきち